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 <初心者にボランティアの「場」提供〜「よくばり体験」好評>

 民間非営利団体(NPO)などがボランティア活動の初心者を受け入れる札幌での「よくばり体験事業」が13日開催の集会で終了する。9月に始まった初の取り組みの中で試行錯誤を重ねたNPO側と貴重な経験を糧にした参加者。双方とも事業内容を高く評価し、来年度以降の続行を求める声が早くも上がっている。

 よくばり体験事業は、生涯学習ボランティア活動の振興を目的に文部科学省が昨年度始めた事業で、主体となって事業を進める団体を年度ごとに委嘱する。道内では本年度、初めて実施された。

 道NPOサポートセンターやボランティア団体などで組織する実行委員会は9月1日、皮切りとなる生涯学習ボランティア推進フォーラムを札幌で開いた。これを契機に、乳幼児や高齢者、国際協力など各分野で活動を続ける札幌のNPOなど11団体がボランティア体験の場を初心者に提供してきた。

 例えば、自立を目指す障害者への支援活動を続けるNPO法人札幌チャレンジドも事業の主旨に賛同し、定期的に開いている「障がい者のためのパソコンセミナー」で、ボランティア経験のない札幌市北区内の無職女性(40)を受け入れた。

 この女性は9月中旬、札幌市中央区内で開かれたパソコンセミナーに参加し、講師や先輩ボランティアに交じってほぼ2時間半、パソコンで文書を作成する知的障がい者や聴覚障がい者ら数人に、文字の入力やキーボード操作を丁寧に教えた。

 女性はパソコン関係の仕事を探す中でよくばり体験事業の存在を知り、応募したそう。「教えることが苦手なので、障がい者の人たちに迷惑をかけたかも・・・」と戸惑いを見せつつ、「この事業に参加して物事を前向きに考えられるようになった。来年度以降も続けてほしい」と希望する。

 受け入れ側の反応も上々だ。セミナーの講師を務めた札幌チャレンジドの佐藤美由紀さん(36)は「私たちの活動にはボランティアの人たちの力が欠かせない。若者の参加などすそ野を広げるためにも、有意義な事業だと思う」と評価する。

 実行委によると、今回の事業にボランテイアで参加した人は70人を超え、特に若者の参加が目立った。井川雅晴事務局長は「行政主体の事業が多いなか、NPOなど民間組織主体の事業展開ができたほか、NPO同士の横の連携も広がったと思う」と話す。

 実行委は事業を締めくくる「ボランティアよくばり体験の集い」を13日午後1時から札幌市中央区北2西7のかでる2・7で開催する。参加者たちが体験を発表するほか、来年度以降の開催などについて意見交換をすることにしている。

(2001年10月13日 北海道新聞朝刊)

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